第4話「音の扉を開く鍵!オーディオインターフェースの秘密」

陽菜の部屋に、また新しい機材が加わろうとしていた。美樹が小さな箱を持って入ってくる。

「ひなちゃん、今日はこれよ!オーディオインターフェース」

陽菜は首をかしげる。「オーディオ…なんとか?」

美樹は笑いながら箱を開ける。「簡単に言うと、マイクとパソコンをつなぐ魔法の箱ね」

取り出されたのは、少し傷だらけの機械。

「わっ、これ壊れてるの?」陽菜が心配そうに尋ねる。

「ふふ、違うわよ。これは私の愛用品。STEINBERG(スタインバーグ)っていう会社のUR44C」

美樹は懐かしそうに機材を見つめる。「アイドルの子たちの録音に持っていったりして、こんなに傷だらけになっちゃった」

陽菜は目を輝かせる。「すごい!なんかかっこいい!」

美樹はにっこり笑う。「そう?嬉しいわ。でもね、ひなちゃんにはちょっと持て余すかも」

「え?どうして?」

「これね、4本のマイクが同時に使えるの。でも初心者は1本で十分だから」

陽菜は少し残念そうな顔をする。

「大丈夫、こっちの方が良いわ」美樹が別の機材を取り出す。「これはUR22C。2本のマイクが使えるから、ひなちゃんには十分よ」

「へぇ…でも、他にもいろんな種類があるの?」

「そうね。たくさんのメーカーがあるの」

陽菜は驚いた顔で「へぇ!どれがいいの?」

美樹は笑いながら「実はね、見た目で選んでもOKなの」

「え?本当に?」

「うん。現代は技術が進んでるから、極端な音の差は出ないの。だから、見た目でテンションが上がるやつを選ぶのも大切」

陽菜は不思議そうな顔をする。

「音楽は楽しくないとね。かっこいい機材を見るだけでやる気が出るでしょ?」

陽菜は大きくうなずく。「うん!わかる!」

「それに、予算も大事。でも、まずは見た目と値段のバランスで選んでみて」

美樹はUR22Cを陽菜に手渡す。「はい、これはひなちゃんにあげるわ」

陽菜は驚きと喜びで目を丸くする。「え!?本当に!?」

突然、陽菜が不安そうな顔をする。「ねえ、お姉ちゃん…」

「ん?どうしたの?」

「こんなにいっぱいプレゼントしてくれて…後で高額請求とかしない?」陽菜が冗談っぽく言う。

美樹も笑い出す。「あ〜、バレちゃった?」

二人で大笑いする。

笑いが収まると、陽菜は真剣な顔で言う。「でも、本当にありがとう。大切に使うね」

美樹は優しく微笑む。「うん、楽しみにしてるわ。さあ、接続してみましょうか」

陽菜は嬉しそうに頷く。新しい機材を前に、彼女の目は期待で輝いていた。音楽の世界への扉が、また一つ開いたような気がした。


今回のおさらい

オーディオインターフェースの基本:

  1. 役割:マイクとパソコンをつなぐ重要な機器
  2. 選び方:
    • マイク入力の数で選ぶ(初心者は1〜2本で十分)
    • 見た目も大切!テンションが上がるデザインを選ぼう
    • 予算とのバランスも考えよう
  3. メーカー例:STEINBERG(スタインバーグ)
    • UR44C:4本のマイク入力可能(上級者向け)
    • UR22C:2本のマイク入力可能(初心者におすすめ)

覚えておこう!

  • 現代のオーディオインターフェースは高品質。極端な音質の差は少ない
  • 見た目で選んでもOK!楽しく続けられることが大切
  • 初心者は1〜2本のマイク入力があれば十分

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